大学AI教育の実践事例|お茶の水女子大学がAIソフトNAITを導入した背景


お茶の水女子大学におけるAI教育の取り組みとNAIT導入
本記事では、お茶の水女子大学で実践されているAI教育の取り組みを紹介します。ディープラーニング画像解析ソフト「NAIT(ナイト)」を活用した授業導入の背景や狙い、DX人材育成への期待について、太田前副学長に伺いました。
Q. エーディーエステック社のディープラーニングソフトNAITを知ったきっかけは何でしたでしょうか?

文部科学省の補助金事業 (デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業)が令和4年3月に採択され、その実施に際してNAITを知りました。
たいへん素晴らしい製品であることから、授業に導入させていただきました。
Q. どのような効果を期待し、このソフトウェアを導入しようと考えましたか?
難しいプログラムを学習することなく、1年次の学生でも簡単に機械学習による画像処理が実行できる点です。
補助金事業の名称は「ゲームチェンジにより『クリエイティブ生活産業DX』をけん引する女性アントレプレナーの育成」であり、ゲームチェンジができる学生を育てることが主眼です。すぐにビジネスに結び付けて考えることができるNAITは、まさにうってつけでした。
Q. カリキュラム導入の決め手は何でしたでしょうか?
(ソフトウェアの選定はどのような基準で行いましたか?)
受講者は1年生です。入学したての学生に、画像処理で何ができるかを先ず教えたいと考えました(どのようにではなく)。NAITはローコード(ノーコード)で機械学習処理ができる点で入門には最適と判断しました。「どのように」の部分は、学習者ごとの関心に従って、後日、学べば良いと思います。
Q. ソフトウェアを導入された学部、活用される学生の皆さまについて教えてください。
生活科学部 人間・環境科学科、ならびに、共創工学部 人間環境工学科の1年次の学生が対象です。いずれの学科も、課題解決に向けて技術をどのように構築するかを考えるニーズ志向の学科です。この点で、ツールとしてのNAITは、なにができるかを初学者も直感的に学ぶことが可能で、打って付けと考えています。
Q. ソフトウェアのユーザーインターフェースや操作性について、実際に使用してみてどう感じましたか?
学生たちは、エーディーエステック社の皆様のご指導でたちまち活用できるようになりますので、とても直感的で簡単なのだと思います。
Q. ソフトウェアと一緒にPC(ノートパソコン)もご一緒にお求めになられたと伺いました。
まとめて手配されたメリットについて教えてください。
NAITの実行には相応の高性能PCが必要であること、またPCへのインストールも行っていただいたことで、機種選定やインストールの手間が省けた点はとても助かりました。
別々に購入していたら、時間や人手もかかり、とても大変であったと思います。
Q. ソフト導入後、授業活用の反響はいかがでしたでしょうか?
学生の反応はとても良く、皆、良い意味で授業を楽しんでおります。
画像処理技術を理解するだけでなく、すぐにビジネスアイデアと結び付けて考えられる点が素晴らしいと思います。
Q. 導入にあたって、エーディーエステック社のサポート体制やトレーニングはいかがでしたか?
とても行き届いており、気になった点や問題点などはまったくございません。学生向けの講義も90分×2コマ:合計3時間の講義を4週に渡り実施いただき、短期集中講座として確立しおります。同様のボリューム講義を本年度も実施出来、通算4年に渡り学生へNAITを体験してもらう機会創出が叶いました。
Q. 今後の貴校における、さらなるソフトウェア活用や展望について教えてください。

今後も同様に授業で活用していきたいと考えております。
今後はNAIT Eye Mobile(ナイト・アイ・モバイル)を導入予定であり、 教室から持ち出しての活用をテーマに取り上げたいと考えております。
Q. ソフトウェア導入全体について、総合的な満足度を教えてください。
100%と言えます。自信をもってお勧めします。
本インタビューを通して、お茶の水女子大学におけるAI教育の取り組みが、教育現場と社会をつなぐ実践的な学びとして着実に根付いていることが伝わってきました。
本インタビューにあたり、ご多忙の中、貴重なお話をお聞かせくださった太田前副学長に心より感謝申し上げます。
専門分野とデジタルを掛け合わせ、学生の創造力や実践力を育むお茶の水女子大学の取り組みは、今後の大学教育におけるAI活用の一つの指針となるものです。
本記事が、AI教育やDX人材育成に取り組む教育関係者の皆さまにとって、今後の取り組みを考える一助となれば幸いです。
▼参考リンク:お茶の水女子大学で開催した「NAIT講習体験会」の様子を紹介した記事はこちらです。


