産業用カメラでの撮像に欠かせない画像ボード。
今回はクイズ形式で画像ボードに関する情報をお届けします!
使用するカメラによって選定する必要があり、それぞれ性能やインターフェースが大きく異なります。
画像機器クイズ ~答え~

Q: Teledyne DALSAが扱っている画像ボードで、対応しているインターフェースは次の3つの内どれでしょう?
1.Camera Link
2.Camera Link HS
3.CoaXPress
A: 3つすべて対応しています!!
Teledyne DALSAでは主要なインターフェースの画像ボードを複数取り扱っております



Camera Link対応画像ボード

Camera Linkは、2000年に規格化されました。カメラとフレームグラバ間の送受信信号を規定し、信頼性が高く、広く使用されている規格です。画像データ伝送、カメラタイミング、シリアル通信、リアルタイムトリガを定義しています。Camera Linkは、パケット通信ではなく、カメラとフレームグラバ間の接続を定義した最もシンプルなインターフェース規格です。最新のバージョンは2.1となっています。最新版は、ミニカメラリンクコネクタ、PoCL、PoCL-Lite、ケーブルの性能仕様が追加されています。
JIIA「Camera Link」より引用

Xtium-CL MX4はPCI-Express Gen 2.0拡張バスをベースにホストメモリーへの高速転送が可能です。 カメラリンク規格は 2xBase/1xMedium/1xFull/1xdecaに対応しています。 カメラリンク80bitモードで10m超の長距離ケーブルでの転送が可能であり、様々なカメラをサポートしています。
Camera link HS対応画像ボード

Camera Link HS(CLHS)は、2012年5月にリリースされ、既存のケーブルを使用して、Camera Link規格のケーブル長や伝送帯域を改善したものとなっています。1ビットのエラー訂正プロトコル、16系統の双方向GPIO、同期した並列処理フレームグラバ、フレーム単位でのカメラ制御が可能です。1レーンあたり3.125 Gbits/s及び5.0 Gbits/sの伝送(Mプロトコル)と、1レーンあたり10.3 Gbits/sの伝送(Xプロトコル)の伝送速度を使用します。相互接続の問題、開発リスクを低減させるため、非暗号化のVHDL-IPが用意されています。イベント通知はパケット転送を使用しており、IPを使用した場合、ジッタ3.2 ns、遅延時間150 ns(typ)を実現しています。GPIO信号も、遅延時間、ジッタ共に300 ns程度となっています。低コストの銅線ケーブルでデータフォワーディングも実現します
JIIA「Camera Link HS」より引用

Xtium2-CLHS PX8は、PCI Express Gen3.0拡張バスをベースにホストメモリーへの高速転送を可能にします。汎用性の高いSFP+レシーバを4ch搭載し、画像入力帯域最大7.0GB/秒、ホスト転送帯域6.8GB/秒を提供する次世代型高速フレームグラバーです。標準AOCケーブルを使用してケーブル長最大100m迄可能です。

Xtium2-CLHS FX8は、PCI Express Gen3.0拡張バスをベースにホストメモリーへの高速転送を可能にします。汎用性の高いSFP+レシーバを4ch搭載し、画像入力帯域最大5.0GB/秒、ホスト転送帯域6.8GB/秒を提供する次世代型高速フレームグラバーです。コストパフォーマンスに優れたファイバーケーブルを使用して、ケーブル長最大100mが可能です。
CoaXPress対応画像ボード

CoaXPress(CXP)は2010年12月にリリースされました。カメラとフレームグラバを高速かつ、長いケーブル長での接続を可能にするインターフェースです。1本の同軸ケーブルというシンプルな形態で、カメラからフレームグラバへの最大12.5 Gbits/sのデータ転送、トリガ信号などフレームグラバからカメラへの最大41.7 Mbits/sの制御信号、13 Wの電源供給を実現しています。より高速のデータ転送が必要とされる場合、リンクアグリケーションにより、2本のケーブルでデータを分散して転送することができます。
Version 2.0では10・12.5 Gbits/sの追加とプロトコルの強化が行われています。
JIIA「CoaXPress」より引用

Xtium2-CXPはPCI-Express Gen 3.0拡張バスをベースにホストメモリーへの高速転送を可能にします。12.5Gbit/s x4チャンネル入力に対応し、各種エリアスキャン/ラインスキャン、カラー/モノクロカメラから最大5.0GByte/sのデータ転送を実現しました。

Xtium-CXPはPCI-Express Gen 2.0拡張バスをベースにホストメモリーへの高速転送を可能にします。6.25Gbit/s x 4チャンネル入力に対応し、各種エリアスキャン/ラインスキャン、カラー/モノクロカメラから最大2.5GByte/sのデータ転送を実現しました。
番外編
画像ボードを必要としない「GigE」「USB3」インターフェースのカメラも取り扱いがございます。
画像機器でお困りの際はお気軽にお問い合わせください。

